サクビトリル-バルサルタン、AMI因心不全でACE阻害薬に優らず
Angiotensin Receptor-Neprilysin Inhibition in Acute Myocardial Infarction

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
November 2021
385
開始ページ
1845

背景

サクビトリル-バルサルタンは心不全治療のランドスケープを変えているが、急性心筋梗塞での心不全治療効果はACE阻害薬に優るか。Brigham and Women’s HospitalのPfefferら(PARADISE-MI)は、同患者5,661名(左室駆出率低下and/or肺うっ血を証明)を対象として両薬を比較するRCTを行った。一次アウトカムは、心血管原因死亡または新規心不全である。

結論

追跡期間中央値22ヵ月で、両薬間に一次アウトカム有意差を認めなかった。

評価

ARNI合剤に期待外れの結果となった。著者らは有効部分集団はあるようだとしており、更なる臨床試験の可能性もある。

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取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)