非虚血性拡張型心筋症1000例のバリアント別臨床インパクトを報告
Association of Genetic Variants With Outcomes in Patients With Nonischemic Dilated Cardiomyopathy
背景
非虚血性拡張型心筋症(DCM)に関し、様々な基盤バリアントが報告されているが、臨床アウトカムとの関連は未だ明らかでない。スペインHospital Universitario Puerta de HierroのEscobar-Lopezらは、DCMにおける疾患原因遺伝子の変異が予後に与える影響を検討した。対象は、遺伝子型が確認された1,005名のDCM患者(37%が病因確定または推定[P/LP]バリアント陽性、63%が病因バリアント陰性)、一次エンドポイントはMACE、二次エンドポイントは末期心不全(ESHF)・悪性心室性不整脈(MVA)・左室逆リモデリング(LVRR)である。
結論
中央値4.04年の追跡で、一次エンドポイントは病因P/LPバリアント陽性群の31.7%、陰性群の19.8%に発生した(HR:1.51)。ESHFは各16.1%・8.7%(HR:1.67)、MVAは各19.6%・12.2%、LVRRは各39.6%・46.2%に発生した。ベースラインLVEFが35%以下の患者では、陽性群は陰性群に比し、MACE・ESHF・MVAが多かった。
評価
調査対象患者は半数に家族歴があり、P/LPの内訳はTTN(38.7%)・LMNA/DSP(8.5%)・BAG3(6.6%)・FLNC(5.8%)等であった。DCMに関するデータは拡大されてゆくが、病態の全体像は未だ不祥である。


