非虚血性拡張型心筋症1000例のバリアント別臨床インパクトを報告
Association of Genetic Variants With Outcomes in Patients With Nonischemic Dilated Cardiomyopathy

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
October 2021
78
開始ページ
1682

背景

非虚血性拡張型心筋症(DCM)に関し、様々な基盤バリアントが報告されているが、臨床アウトカムとの関連は未だ明らかでない。スペインHospital Universitario Puerta de HierroのEscobar-Lopezらは、DCMにおける疾患原因遺伝子の変異が予後に与える影響を検討した。対象は、遺伝子型が確認された1,005名のDCM患者(37%が病因確定または推定[P/LP]バリアント陽性、63%が病因バリアント陰性)、一次エンドポイントはMACE、二次エンドポイントは末期心不全(ESHF)・悪性心室性不整脈(MVA)・左室逆リモデリング(LVRR)である。

結論

中央値4.04年の追跡で、一次エンドポイントは病因P/LPバリアント陽性群の31.7%、陰性群の19.8%に発生した(HR:1.51)。ESHFは各16.1%・8.7%(HR:1.67)、MVAは各19.6%・12.2%、LVRRは各39.6%・46.2%に発生した。ベースラインLVEFが35%以下の患者では、陽性群は陰性群に比し、MACE・ESHF・MVAが多かった。

評価

調査対象患者は半数に家族歴があり、P/LPの内訳はTTN(38.7%)・LMNA/DSP(8.5%)・BAG3(6.6%)・FLNC(5.8%)等であった。DCMに関するデータは拡大されてゆくが、病態の全体像は未だ不祥である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)