PAHへの3剤併用療法のTORITON一次エンドポイントを達成できず
Three- Versus Two-Drug Therapy for Patients With Newly Diagnosed Pulmonary Arterial Hypertension
背景
肺動脈性肺高血圧症(PAH)への初期療法は3剤併用か2剤併用か。UT Southwestern Medical CenterのChinら(TORITON)は、この問題を検証する第3b相試験を行った(n=247)。患者は新規診断PAHで治療歴がなく、比較薬はmacitentan・tadalafil・selexipagの三剤併用とmacitentan・tadalafil・プラセボの二剤併用、一次エンドポイントは26週における肺血管抵抗(PVR)の変化である。
結論
両療法ともベースラインと比較してPVRを低下させ(54%および52%)、群間差はなかった。6MWDも同じであった。初期3剤併用療法で最も多かった有害事象は、頭痛・下痢・嘔気等だった。主要観察期間終了時点までに3剤併用群で2名、2剤併用群で9名の患者が死亡した。
評価
初期療法は単剤から二剤併用に進化してきたが、中〜高リスク患者には効果は未だ限定的である。日本発薬を加えたトリプル療法の試みだったが、大幅な効果改善はみられなかった。この方向を更に追求すべきかが議論されよう。


