出血高リスク患者のPCI後DAPTは1ヵ月でよい:MASTER DAPT
Dual Antiplatelet Therapy after PCI in Patients at High Bleeding Risk
背景
PCI後二重抗血小板療法(DAPT)の期間問題に関しては、膨大な研究が蓄積されている。スイスUniversita della Svizzera ItalianaのValgimigliら(MASTER DAPT)は、生分解性ポリマーシロリムス溶出冠ステント埋め込み1か月後の出血高リスク患者を、即時停止(短縮戦略)と2ヵ月以上継続(標準戦略)に割り付けるRCTを行った(n=4,434)。一次アウトカムは、ネット有害臨床イベント(全原因死亡・心筋梗塞・脳卒中・大出血の複合)、主要心脳有害イベント(全原因死亡・心筋梗塞・脳卒中の複合)、大出血または臨床的有意の非大出血である。
結論
短縮戦略の一次アウトカム非劣性を認めた(ネット有害事象での差異:?0.23%;心脳主要有害事象での差異: 0.11%)。出血アウトカムでは 短縮戦略が優った(差異:?2.82%)。
評価
GLOBAL LEADERS・STOPDAPT2等に続く、当該ステント状況でのランドマーク的DAPT継続期間検証である。「出血高リスクグループは一ヵ月で十分」というゲームチェンジャー的結論を示して、ガイドライン変更のエビデンスとなった。


