低酸素ストレス心筋は心保護的エクソソームを放出する
Myocardial hypoxic stress mediates functional cardiac extracellular vesicle release
背景
エクソソーム(EV)の様々な病態との関連が明らかにされてきている。イタリアIRCCS-Humanitas Research HospitalのAnselmoらは、心筋細胞(CM)由来EVの特異的マーカーCD172aを同定・使用しin vitro・in vovo・患者レベルでその作用を検討した。
結論
In vitro・in vivo実験により、CMからのEV放出の主要決定要因が細胞低酸素ストレスであることを確認した。hiPSC由来EVが低酸素環境での培養により無ストレスCMに対し正の強心反応を惹起すること、またその効果がセラミドを表面発現しているEVの数の増加に依存することが示された。患者レベル検査により、大動脈弁狭窄症・虚血性心疾患・心筋症の患者が健常者よりもCD172a+CM-EVの数が多いことが示された。大動脈弁狭窄症患者では、循環心CD172a+ EV数が多い患者は少ない患者よりTAVR予後が良好だった。
評価
急進している分野であり、2020にはハーバードから血管内皮細胞由来EVsの再灌流障害保護作用が報告されているが(https://stm.sciencemag.org/content/12/565/eaax8005)、 heart-on-chipレベル実験であり、この研究での患者レベルでの詳細データは高インパクトである。


