急性心筋梗塞患者の再入院予防にデジタルヘルス介入
Digital Health Intervention in Acute Myocardial Infarction
背景
デジタルヘルス介入(DHI)により急性心筋梗塞入院患者の再入院リスクを下げられるか。Johns Hopkins UniversityのFrancoiseらは、1,054名の患者を対象としてこれを検証するRCTを行った(DHIなしの歴史的対照)。DHIは、スマホアプリ・スマートウォッチ・血圧計を統合して入院中から退院後30日までの間以下を行うものであった:(1)服薬リマインダー;(2)バイタルサインと活動の追跡;(3)教育;(4)外来ケアコーディネーション。一次アウトカムは30日間全原因再入院である。
結論
多要因調整後、DHIの一次アウトカム効果を認めた(HR:0.48)。DHI群患者には、ヘルスケア自己管理の活性化レベルの高い患者が多かった。
評価
AppleとJHUの共同プロジェクトで、アプリはCorrieである(https://www.corriehealth.com/)。歴史的対照をとる、という変則的な「RCT」だが、高い効果を示した。デジタル介入が適しそうな分野であり、トップランナーの位置を確定した。


