糖尿病ディストレスは心理介入で軽減するか:メタアナリシス
Interventions to reduce diabetes-related distress among adults with type 1 or type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials
背景
糖尿病ディストレスは自己管理やQOLを損なうが、介入法ごとの有効性は。
オランダAmsterdam UMCのRuttersらは、1型・2型糖尿病成人を対象とした248件のRCT(計55,497名)を系統的にレビューし、心理・教育・機器関連介入などが、妥当性の検証された尺度で評価した糖尿病ディストレスに及ぼす効果をメタアナリシスした。
結論
1型糖尿病では心理介入が通常ケアより糖尿病ディストレスを小幅に低下させた(SMD −0.21)。2型糖尿病では心理介入(SMD −0.31)と教育介入(SMD −0.34)が有効だった一方、ピアサポートやCGM単独では明確な低下を認めなかった。
評価
248件のRCTを統合し、2026年9月15日公開のEASD診療ガイドラインのGRADE勧告の根拠となった重要研究である。1型では心理介入とCGM、2型では心理・教育介入を支持する結果を示し、臨床的意義は高い。一方、比較の大半でエビデンスの確実性は低く、介入内容の異質性やバイアスリスクもある。特定の介入プログラムの優越性や効果の持続性については、なお検証が必要である。


