無症候性高度頸動脈狭窄への血行再建は、認知機能を改善しない:CREST-2試験
Revascularization of Asymptomatic Carotid Artery Stenosis: Cognitive Results of the CREST-2 Randomized Trials

カテゴリー
循環器、Top Journal
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
September 2026
巻
Online first
開始ページ
Online first

背景

無症候性頸動脈狭窄症は認知機能低下との関連が知られるが、血行再建によって改善できるか。
アメリカUniversity of Alabama at BirminghamのLazarらは、70%以上の無症候性頸動脈狭窄を有する35歳以上の患者を対象としたCREST-2の2つのRCTの二次解析を行った(n=2,165)。事前規定された認知機能の主要解析は、4年時点の調整済み複合認知機能zスコアである。

結論

4年時点の調整済み複合認知機能zスコアに有意差はなかった。頸動脈ステント留置術(CAS)+集中的内科治療(IMM)とIMM単独の群間差は0.03、頸動脈内膜剥離術(CEA)+IMMとIMM単独では0.02であった。個別の認知機能検査にも有意差は認められなかった。

評価

CREST-2は、無症候性頸動脈狭窄に対するCASとCEAのハードアウトカム(脳卒中)効果の非対称性を報告したが、この二次解析は、認知アウトカムではCASもCEAもIMMと変わらない、という否定結果を明示した。同時発表のCREST-Hサブ解析(脳血行動態障害を有し、認知機能が低下した集団)でも、1年後の認知機能改善は確認されなかった(https://doi.org/10.1001/jama.2026.13384)。無症候性頸動脈狭窄に対する血行再建治療には、強い制約が課されることになる。ただし、認知検査は電話で実施する5項目に限られ、視空間機能などは評価できず、非英語話者が除外されたほか、全員を4年間追跡できたわけではない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス)

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)