無症候性動脈硬化は18歳台から存在し、加齢とともに急増する:REACT研究
Prevalence of Silent Atherosclerosis across Adult Life
背景
心血管疾患予防では症状出現前に動脈硬化を捉える必要があり、成人期全体での有病率の確認が重要である。
デンマークUniversity of CopenhagenのBundgaardら(REACT)は、心血管疾患のない18〜70歳の一般住民16,808名を画像検査し、無症候性動脈硬化(頸動脈、大腿動脈、冠動脈の少なくとも1領域にプラークを認めることと定義)の年齢層別有病率を解析した。
結論
57.1%に無症候性動脈硬化を認めた。18〜29歳でも男性8.7%、女性6.7%で既に検出された。無症候性動脈硬化は年齢とともに増加し、プラーク量や多動脈病変も増加した。孤立性冠動脈病変は全年齢層でまれであった。
評価
PESA(https://www.jacc.org/doi/10.1016/j.jacc.2021.05.011)等の先行画像研究は、中年無症候者で潜在性動脈硬化が高頻度に存在し進展することを示している。REACTは、18〜70歳の16,808名を複数の画像診断モード(CUS・FUS・CCTA)で斉一評価し、成人期全体の分布を示した画期的な大規模疫学研究である。若年成人から動脈硬化が始まることを可視化した予防医学上重要な横断研究であり、画像スクリーニングや早期介入の必要性の検討を促す。


