TAVI+PCIで、順序はどちらでもよい:TAVI PCI研究
Timing of PCI in Patients Undergoing Transcatheter Aortic-Valve Implantation
背景
経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を受ける患者では冠動脈疾患を高頻度に合併するが、PCIをTAVI前後のどちらで行うべきか。
スイスUniversity Hospital ZurichのStähliら(TAVI PCI)は、重症大動脈弁狭窄症と冠動脈疾患を有する986名の患者をTAVI先行群とPCI先行群に割り付ける非劣性RCTを行った。一次アウトカムは、1年時の全死因死亡・非致死性心筋梗塞・虚血因再血行再建・再入院・重大出血の複合である。
結論
TAVI先行のPCI先行への非劣性を認めた:(TAVI先行)22.2% vs. (PCI先行)24.2%(リスク差 −2.0ポイント)。重篤有害事象に群間差は同程度であった。
評価
従来のEAPCI/ESCコンセンサスでは、TAVIとPCIの最適な順序は後向データ中心で不確実とされていた(https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10174192/)。本RCTは両戦略を初めて直接比較し、TAVI先行でも臨床成績が劣らないことを示した。一律にPCIを先にするという従来の制限を解除し、患者の病態や解剖学的リスクに応じたオーダーメイド介入を推奨するエビデンスである。


