PCI後の虚血高リスク患者にDAPT後クロピドグレル単剤化すべきか:A-CLOSE研究
Clopidogrel or Dual Antiplatelet Therapy in High-Ischemic-Risk Patients
背景
DES留置約12ヵ月後の虚血高リスク(HIR)患者では、クロピドグレル単剤化かDAPT延長か。
韓国Yonsei UniversityのKimら(A-CLOSE)は、HIR患者3,203名をクロピドグレル単剤とクロピドグレル+アスピリンのDAPTに割り付けるRCTを行った。一次アウトカムは、虚血イベントと出血を統合したNACE(net adverse clinical events)である。
結論
クロピドグレル単剤は、一次アウトカムでDAPTに非劣性であった。一方、虚血イベントは3.7% vs. 1.6%と単剤で多く(HR: 2.33)、出血は1.8% vs. 4.1%と少なかった(HR: 0.43)。
評価
従来のDAPT研究は延長療法による虚血低下と出血増加を示し、HOST-EXAMは安定期PCI後のクロピドグレル単剤を支持した(https://doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.122.062770)。A-CLOSEは、虚血高リスク患者に限定すると、単剤化で出血は減る一方、虚血イベントが明確に増えるというトレードオフを明確に示した。NACE結果に拠り画一的に単剤化するのではなく、虚血・出血リスクを個別に評価して治療を選ぶ必要性を強く示す。


