重症TRへのT-TEERはハードアウトカムを改善する:TRIC-I-HF研究
Tricuspid-Valve Intervention in Heart Failure
背景
重度三尖弁逆流(TR)への経カテーテル三尖弁修復術(T-TEER)は症状・QOLを改善するが、長期の死亡・心不全(HF)入院への効果は。
ドイツTechnical University of MunichのStockerら(TRIC-I-HF)は、症候性重症TR患者360名をT-TEER+薬物療法と薬物療法単独に割り付けるRCTを行った。一次アウトカムは、1年時点の全死因死亡・HF入院・KCCQ-OS改善の階層的複合である。
結論
T-TEERの一次アウトカム優位を認めた:win ratio 2.42。3年時点で全死因死亡またはHF入院を回避した割合は52.4% vs. 21.0%で、死亡またはHF入院リスクは60%低かった。
評価
先行TRILUMINATE PivotalではT-TEERによるQOL改善が明確だった一方、1年後の死亡・HF入院低下は示されなかった。TRIC-I-HFは3年追跡でハードアウトカムの大幅な改善を示し、重症TR治療を症状改善から予後改善へ進めた。ガイドラインに大きなインパクトをもつが、単施設・360名の試験で効果幅も非常に大きく、他施設・他集団での再現性確認が重要である。


