IFG単独型前糖尿病者への歩数増介入は無効?
Differential physical activity responses to diabetes risk reduction interventions according to prediabetes phenotype in at-risk individuals: pooled analysis from three randomised controlled trials
背景
前糖尿病への生活習慣介入は2型糖尿病(T2DM)発症を減らすが、効果はglycaemic phenotypeで異なる可能性がある。
イギリスUniversity of LeicesterのYatesらは、DM高リスク者2,150名を含む3RCTを統合し、通常ケアに対する構造化生活習慣介入への身体活動反応をIFG/IGT別に解析した。主要解析では、介入による歩数変化と糖代謝指標を表現型別に比較した。
結論
生活習慣介入による歩数増加はIGTで+523歩/日、IFG+IGTで+808歩/日だったが、IFG単独では+71歩/日で明確な増加を認めなかった。食後2時間血糖値の改善も、IFG+IGT群に限られた。
評価
生活習慣介入による糖尿病予防効果が確立されている(https://doi.org/10.1056/NEJMoa012512)一方、近年は前糖尿病表現型で効果が異なることが指摘されている。本研究は3RCT・2,150名の客観的歩数データから、効果差の一部が身体活動への反応性で説明されうることを示した。介入を「前糖尿病」一括で考えない個別化の根拠となる仮説生成研究だが、元のRCTはphenotype差の検証を目的に設計されておらず、事後的pooled analysisであるため、IFGに別介入を推奨するエビデンスにはならない。


