1型糖尿病患者に時間制限食?
Efficacy and Safety of Time-Restricted Eating in Adults With Type 1 Diabetes: A Randomized Controlled Trial
背景
1型糖尿病(T1D)の過体重・肥満に対する時間制限食(TRE)の有効性と安全性は。
アメリカUniversity of Illinois ChicagoのVaradyらは、T1Dかつ過体重または肥満の成人32名を対象に、TRE・カロリー制限(CR)・無介入を6ヵ月比較するRCTを実施した。一次アウトカムは、6ヵ月時点の体重変化率である。
結論
TREはCRまたは対照群に比べ、体重減少を改善しなかった。HbA1cはTREでCRより0.46ポイント低下した。総インスリン量と平均血糖に差はなく、糖尿病性ケトアシドーシス・重症低血糖・重症高血糖の増加も認めなかった。
評価
従来TREが主に肥満や2型糖尿病(T2D)で研究されてきた一方、T1Dでは低血糖や糖尿病性ケトアシドーシスなど安全性への懸念から研究がほとんどなかった。T1DにおけるTREの有効性・安全性を初めてRCTで検討し、安全性について前向きなシグナルを出したため話題になった研究である。しかし、体重減少での優越性は示されず、HbA1c改善は副次的所見である。32名・6ヵ月と小規模であり、標準的減量法を置き換えるエビデンスにはなっていない。
ADAの2026年診療基準も、断続的断食・TREではインスリン使用者の医学的モニタリングを求めている。


