内視鏡的ポリープ切除後のサーベイランスは5年後でもよい?:EPoS II試験
Colonoscopy Intervals and Colorectal Cancer Incidence after Adenoma Removal

カテゴリー
がん、Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
September 2026
巻
395
開始ページ
1051

背景

大腸内視鏡検査でポリープを切除した後のサーベイランス間隔はどれくらいがよいのか。欧米のガイドラインでは、National Polyp Studyなどの結果に基づいて、≧10 mm、高度異形成、advanced adenomaを有する患者での初回サーベイランス大腸内視鏡検査を3年後に行うことを推奨しているが、サーベイランス間隔の延長が可能かは明らかではない。
スペインHospital General Universitario Dr. BalmisのJoverら(EPoS II)は、ヨーロッパ8ヵ国で、高リスク腺腫(≧10 mm、高度異形成、絨毛状病変、腺腫の個数が3〜10個のいずれかを満たす)を有する患者を対象に、ポリープ切除後5年または3年での大腸内視鏡検査を割り付け、大腸がんの累積罹患率・その他を比較する非劣性RCTを実施した(n=10,799)。
本論文では、同試験における追跡期間5.5年での中間解析結果が報告された。

結論

5年累積大腸がん罹患率は、5年群で0.77%、3年群で0.82%、罹患率差の99.12%信頼区間上限は0.68パーセントポイントであり、非劣性基準を満たした。
診断時の病期に大きな群間差は認められなかった。大腸がんによる死亡は5年群で3名(0.06%)、3年群で2名(0.04%)であった。

評価

この中間解析において、大腸がん罹患率に関してサーベイランス間隔延長の非劣性が認められた。結論には10年結果を待つ必要があるが、高リスク腺腫は一律3年という慣行を揺さぶるエビデンスとなりそうだ。
また、NEJM同号のCorrespondenceでは、本試験と並行して行われたEPoS III単群試験から、鋸歯状ポリープの大腸がんリスクが腺腫とほとんど変わらない(5年累積1.0%)というデータも報告されている(https://doi.org/10.1056/NEJMc2605026)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス)

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)