周術期挿管ではビデオ喉頭鏡、特に強弯曲型ブレードがよさそう:COVALENT試験
Conventional vs Video-Assisted Laryngoscopy for Perioperative Endotracheal Intubations: A Randomized Clinical Trial
背景
気管挿管におけるビデオ喉頭鏡の使用は、直接喉頭鏡と比較して高い初回挿管成功率につながることが、多くのエビデンスによって確立されている。ただし、ビデオ喉頭鏡でのみ使用可能な強弯曲型(ハイパーアングル型とも, hyperangulated)ブレードが、直接喉頭鏡でも一般的なMacintosh型ブレードに優るかどうかは明確ではない。
ドイツUniversity Hospital WürzburgのSchmidら(COVALENT)は、ドイツ・オーストリアで全身麻酔手術により気管挿管を必要とする成人患者を対象とし、直接喉頭鏡、Macintosh型ブレードのビデオ喉頭鏡、強弯曲型ブレードのビデオ喉頭鏡を1:1:1の比率で割り付け、初回挿管成功率を比較するRCTを実施した(n=2,532)。
結論
初回挿管成功率は、直接喉頭鏡群で78.2%、Macintosh型群で82.9%(直接喉頭鏡群との絶対リスク差4.66パーセントポイント)、強弯曲型群で87.6%(絶対リスク差9.34パーセントポイント)と、ビデオ喉頭鏡群で有意に向上した。さらに強弯曲型群がMacintosh型群に優ることも確認された(4.68パーセントポイント)。
Macintosh型群と強弯曲型群では、初回失敗後の挿管成功までの時間が直接喉頭鏡群よりも短かかった。強弯曲型群では、口唇/歯牙損傷や出血といった合併症がMacintosh型群・直接喉頭鏡群よりも少なかった。
評価
ビデオ喉頭鏡が全体として直接喉頭鏡よりも速やかな挿管をもたらすこと、さらに強弯曲型ブレードがMacintosh型を上回ることも実証した。
ビデオ喉頭鏡のモデルやブランドに制限を設けず、さらに困難気道に限らず手術室挿管の一般的集団を対象とした検証であり、ルーチンなビデオ喉頭鏡(特に強弯曲型)の使用を後押しするエビデンスとなる。


