STEMIのプライマリPCI時からのアスピリンを省略を否定:PREMIUM研究
Aspirin Omission at the Time of Primary Percutaneous Coronary Intervention in STEMI
背景
STEMIのプアリマリPCI時からアスピリンを省略し、P2Y12阻害薬単剤とする戦略の安全性は。
日本Kindai University(近畿大学)のNakazawaら(PREMIUM)は、STEMI患者2,216名を対象に、PCI前からの低用量プラスグレル単剤療法とアスピリン+低用量プラスグレル(DAPT)を比較するRCTを行った。一次エンドポイントは、12ヵ月時点の全死因死亡・脳卒中・心筋梗塞の複合である。
結論
プラスグレル単剤療法はDAPTに対し、一次エンドポイントで非劣性を示さなかった(11.0% vs. 8.5%、ハザード比[HR] 1.34)。大出血は単剤療法で少なかった(5.6% vs. 8.4%、HR 0.66)が、一次エンドポイントの非劣性が成立しなかったため優越性の検定は行わなかった。心筋梗塞は2.9% vs. 1.3%であった。
評価
STEMIのプライマリPCI時からアスピリンを完全に省略する戦略を初めて大規模RCTで検証し、これを支持しないことを示した重要な否定研究である。先行するSTOPDAPT-3やNEO-MINDSETでも早期のaspirin-free戦略には虚血イベント増加への懸念があり、PREMIUMでは最新世代DESと98.6%という高率の血管内画像使用下でもDAPTの虚血保護効果が示唆された。著者らは日本で承認された低用量プラスグレルを用いた点から他地域への一般化には制約があるとしているが、ESCは本結果をベースに、STEMIでのプライマリPCI時からのaspirin省略を支持しない、とした。


