ATTR-CMへのeplontersen追加は無益:CARDIO-TTRansform研究
Eplontersen for Transthyretin Amyloid Cardiomyopathy
背景
トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)ではTTR安定化剤導入後も心血管リスクが残り、TTR産生抑制の追加効果が注目される。
アメリカOregon Health & Science UniversityのMasriら(CARDIO-TTRansform)は、ATTR-CM患者1,432名をeplontersenまたはプラセボに割り付ける第3相RCTを行った。一次エンドポイントは、140週までの心血管死と反復心血管イベントの累積複合である。
結論
Eplontersen追加の一次エンドポイント効果を認めなかった(率比 0.89)。心血管死は74 vs. 70名、心血管イベントは307 vs. 322件であった。重篤有害事象は、57.8% vs. 59.4%と同程度であった。
評価
同薬はすでに遺伝性トランスサイレチン型多発神経炎(ATTRv-PN)に承認されており、これはATTR-CMに対する適応拡張試験である。結果は否定的となったが、57%が安定化薬使用中の現代的集団であり、安定化薬非使用群では有効性を示唆するサブグループ所見があり、TTR抑制薬自体の有効性を否定する結果ではない。他のTTR抑制薬vutrisiranは、HELIOS-Bで心血管イベント・死亡リスク低下を示している(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2409134)。


