アザシチジン+ベネトクラクスはfit AML患者でも有益:PARADIGM試験
Azacitidine-Venetoclax or Induction Chemotherapy for Acute Myeloid Leukemia
背景
ベネトクラクスとアザシチジンの併用療法は、VIALE-A試験によって、強力化学療法が不適応の(unfit)高齢急性骨髄性白血病(AML)患者における標準的治療選択肢となっており、fit AML患者での強力化学療法に対してもベネトクラクスの組み込みが検討されてきた。
アメリカHarvard Medical SchoolのFathiら(PARADIGM)は、導入化学療法の適応となる未治療のAML成人患者を対象に、アザシチジン+ベネトクラクスまたは化学療法を1:1の比率で割り付け、無イベント生存期間を比較する第2相RCTを実施した(n=172)。
結論
無イベント生存期間(中央値)は、アザシチジン+ベネトクラクス群で14.5ヵ月、化学療法群で6.2ヵ月であった(ハザード比[HR] 0.57)。
有害事象として、グレード3以上の感染症がアザシチジン+ベネトクラクス群の28%、化学療法群の41%に発生し、グレード3以上の出血は各群2%、12%に発生した。
評価
強力化学療法が可能なAML患者においても、アザシチジン+ベネトクラクス併用療法は、化学療法と比較してイベントリスクを有意に低下させ、さらに移植に進んだ患者も多かった。
本試験では除外された若年NPM1変異AML患者も含んで両治療を比較するVINCENT試験も進行中である(NCT05904106)。AML治療は、従来のfit/unfitだけでなく、「本当に強力化学療法を必要とする集団」を絞り込む段階に入りつつある。


