肥満・糖尿病予備群成人への10時間の時間制限食に、食欲・炎症への上乗せ効果はない:TRIM研究の事後解析
Time-Restricted Eating on Appetite and Inflammation in Adults With Obesity and Prediabetes: A Randomized Feeding Study
背景
時間制限食(TRE)は体重・代謝改善が期待されるが、摂取カロリーとは独立した食欲・炎症への効果は。
アメリカJohns Hopkins UniversityのDuanらは、肥満で糖尿病予備群または食事療法中の2型糖尿病(T2DM)の成人39名を対象としたTRIM試験を事後解析した。10時間TREと16時間通常摂食(UEP)で、摂食行動・食欲関連ホルモン・炎症マーカーを比較した。
結論
12週後の体重減少はTRE群2.7%、UEP群2.5%で同等であった。両群で摂食抑制が増加し、脱抑制と空腹感が低下したが、群間差はなかった。グレリン・レプチン・アディポネクチン等の食欲関連指標、CRP・コルチゾール・sRAGEにもTREによる有意な上乗せ効果を認めなかった。
評価
摂取熱量・食事内容を揃えた給食型RCTの事後解析で、TREそのものに食欲・炎症への効果があるかどうかという問題にフォーカスした点に新規価値がある。親試験でも等カロリー条件下ではTREによる体重・糖代謝の上乗せ効果を認めておらず、本結果はこれを機序面から補強する。一方、TRIM親試験も参加者80名と小規模であり、この部分解析も39名と小規模で92%が女性、92%が黒人で、結論は一般性に欠ける。


