米のCOVID-19とSTEMI:NACMIレジストリの1次報告
Initial Findings From the North American COVID-19 Myocardial Infarction Registry
背景
North American COVID-19 and STEMI(NACMI)レジストリは、COVID-19・STEMI合併患者の特徴やアウトカムを評価する進行中の前向観察研究である。Minneapolis Heart Institute FoundationのGarciaらは、同レジストリの1次報告を行った(COVID+: n=230, PUI: n=495, 対照群: n=460)。1次エンドポイントは、院内死亡・脳卒中・再発MI・再血行再建の複合である。
結論
COVID陽性STEMI患者ではマイノリティ(ヒスパニック: 23%, 黒人:24%)、DM合併が多く(p<0.001[vs. PUI])、心原性ショック率は高かったが、CAG施行率は低かった。CAG施行例でもPCI施行率は71%と低かった。1次エンドポイント率は、COVID+群 36%、PUI群 13%、対照群 5%であった(p<0.001 vs.PUI群・対照群)であった。
評価
NACMI研究はCOVID-19のSTEMI診療への影響を評価する最大規模のもので、本研究はSCAI 2021 meetingにてアップデートされている(https://www.tctmd.com/news/new-nacmi-covid-19-numbers-highlight-quality-care-sobering-reality)。マイノリティの重症化・死亡リスクが高い、という米COVID-19 の特徴がSTEMIでも明らかに認められている。また、COVID-19患者では責任血管のない例が多く、微小血栓・心筋炎といった病態も追求する必要がある。


