Fontan循環の心室収縮機能低下にGDMT強化は有益か
Guideline-Directed Medical Therapy and Clinical Outcomes in Adults with Fontan Palliation and Systemic Ventricular Systolic Dysfunction

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
American Heart Journal
年月
August 2026
巻
Online first
開始ページ
Online first

背景

Fontan循環の成人の心室収縮機能低下に対する、ガイドラインに基づいた薬物療法(GDMT)の有効性は。
アメリカMayo ClinicのEgbeらは、駆出率50%未満の成人182名を後向解析した。アウトカムは、全死因死亡および入院・移植・死亡(複合心血管イベント)である。

結論

GDMTスコアが高いほど全死因死亡(ハザード比[HR] 0.68)と心血管イベント(0.74)が少なかった。1年間のGDMT増量群では心室駆出率が14%改善し、非増量群の3%を上回り、NT-proBNPも28%低下した。

評価

Fontan患者の心不全薬物療法は、2025年ガイドラインでも有効性の根拠が乏しい。Mayoは、先行研究でもGDMTと心室機能改善の関連を示しており(https://doi.org/10.1016/j.ijcchd.2025.100620)、本研究は、死亡・心血管イベントまで関連を広げて有益性を支持した。ただし、単施設・後向研究であり、GDMTが予後を改善したという因果関係は示しておらず、エビデンスレベルとしては2bである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス)

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)