ICI後に進行した淡明細胞型腎細胞がんではベルズチファン・レンバチニブ併用:LITESPARK-011試験
Belzutifan plus lenvatinib versus cabozantinib in patients with previously treated advanced renal cell carcinoma (LITESPARK-011): an open-label, randomised, controlled, phase 3 trial

カテゴリー
がん、Top Journal
ジャーナル名
The Lancet
年月
August 2026
408
開始ページ
808

背景

HIF-2α阻害薬ベルズチファンは、PD-1/PD-L1阻害薬およびVEGF-TKI治療後に進行した淡明細胞型腎細胞がん(ccRCC)患者を対象とした第3相LITESPARK-005試験において、エベロリムスを上回る有効性を実証している(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2313906)。
アメリカMemorial Sloan Kettering Cancer CenterのMotzerら(LITESPARK-011)は、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、南北アメリカの25ヵ国184施設で、切除不能な局所進行・遠隔転移ccRCCを有し、PD-1/PD-L1阻害薬後に病勢進行が認められた患者(n=747)を、ベルズチファンとレンバチニブ併用またはカボザンチニブ単剤へと割り付け、無増悪生存期間および全生存期間を比較する第3相RCTを実施した。

結論

第二回中間解析の時点で、無増悪生存期間(中央値)はベルズチファン・レンバチニブ併用群で14.8ヵ月、カボザンチニブ群で10.7ヵ月と、ベルズチファン・レンバチニブ併用群で有意に延長した(ハザード比[HR] 0.70)。もう一つの一次エンドポイントである全生存期間に有意な差は認められなかった(34.9ヵ月 vs. 27.6ヵ月; HR 0.85)。
グレード3以上の治療下発現有害事象は、ベルズチファン・レンバチニブ併用群の84%、カボザンチニブ群の83%で発生した。死亡に至った治療関連有害事象はベルズチファン・レンバチニブ併用群で2件、カボザンチニブ群で1件発生した。

評価

LITESPARK-005試験はベルズチファンの有効性を証明したものの対照薬はエベロリムスであり、直ちにベルズチファンを標準化するものではなかった。
日本も参加して行われた本LITESPARK-011試験は、ICI後患者での有力な選択肢であるカボザンチニブとの比較で、ベルズチファン+レンバチニブの優位を実証し、新たな標準治療となるだろう。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)