地中海食集団での最重要ASCVDリスクマーカーはApoB:ATTICA研究
Integrative assessment of high-sensitivity C-reactive protein and lipid levels in predicting 20-year atherosclerotic cardiovascular disease risk, in a Mediterranean population: The ATTICA study (2002-2022)
背景
脂質とは独立した炎症は、動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の長期リスクをどこまで捉えるか。
ギリシャHarokopio UniversityのPanagiotakosらは、ASCVDのない成人3,042名を対象とするATTICA研究(20年間追跡)のデータに基づき、hs-CRPと各種脂質指標の関連を解析した。アウトカムは3-point MACEである。
結論
hs-CRPは、LDL-Cまたはnon-HDL-C調整後も3-point MACEと独立して関連した。ApoB≧100 mg/dLはhs-CRP値にかかわらず、リスク上昇と関連した一方、LDL-C≧100 mg/dL、non-HDL-C≧131 mg/dLはhs-CRP≧2 mg/Lの場合にのみ有意な関連を示した。
評価
地中海食人口集団のASCVDリスク因子を超長期研究によって解析した注目すべき研究である。hs-CRPがLDL-Cだけでは捉えにくい残存リスクを示すとした点は既報と整合するが、ApoBやLp(a)で調整するとhs-CRPの独立関連は示されなかった。また対照的に、高ApoBはhs-CRP値と独立してリスク上昇と関連していた。地中海食コホートでは、ApoBが最重要のリスクマーカーという結論である。


