トラセミドとフロセミドの同等性を確認:TRANSFORM-HF試験再解析
Comparative effectiveness of torsemide vs furosemide in the management of heart failure patients: Win-ratio reanalysis of the TRANSFORM-HF trial
背景
心不全(HF)のうっ血管理では、トラセミドとフロセミドの優劣は明確でない。
アメリカYale UniversityのTongらは、TRANSFORM-HFの2,859名をwin ratio(WR)法で再解析した。一次アウトカムは全死因死亡・全原因再入院・KCCQ-CSS非改善を順に評価する12ヵ月階層的複合アウトカムである。
結論
12ヵ月の調整WRは1.07で、トラセミドはフロセミドを上回らなかった。30ヵ月解析もWR 1.06と差を認めず、投与薬別解析でも結果は一貫していた。
評価
死亡・反復入院・QOLを臨床的重要度順に評価しても、トラセミドの優位性を示せなかった、という確認的再解析である。原RCT(https://doi.org/10.1001/jama.2022.23924)でも死亡(26.1% vs 26.2%)に差はなく、KCCQ解析でも優位性は示されていない。したがって、有効性より、滴定性・緊急性・コスト等他の治療要素を重視すべきである。


