米CDCが、Oxford/AstraZenecaに続くJanssen/J&JCOVID-19ワクチンによる脳硬膜静脈洞血栓症12例を報告
US Case Reports of Cerebral Venous Sinus Thrombosis With Thrombocytopenia After Ad26.COV2.S Vaccination, March 2 to April 21, 2021
背景
アデノウイルスベクター型Oxford/AstraZeneca社COVID19ワクチンAZD1222による硬膜静脈洞血栓症の報告が波紋を広げたが、同型のJanssen/Johnson & Johnson社のAd26.COV2.Sにも同様の報告が現れた(約700万人接種時点)。米CDCは、その12例(18〜60歳、全て白人女性)を緊急報告した。
結論
7名が静脈洞血栓症のリスク因子を有していた(肥満6例・甲状腺機能低下1例・経口避妊薬使用1例)。以前にヘパリン投与を受けた者はいなかった。接種後発症までは6〜15日。11名が頭痛を初発症状とした。各7名・8名が脳出血・静脈洞外血栓症を伴った。血小板底値は9000〜127000、ヘパリンPF4複合体(HIT)抗体は全例陽性であった。4月21日段階で3名が死亡、3名がICU管理、2名が入院中、4名が退院した。
評価
CDCはこの報告後血小板減少を伴う血栓症候群(TTS)を全例精査し、4月23日には同ワクチン接種の利益がリスクを上回ると判断、接種一時停止を解除し、18歳以上の成人に対する使用の暫定勧告を再確認した。FDAはAd26.COV2.S接種とTTS発生の因果関係はplausibleとしている。mRNAワクチンでは報告されていない事象で、クラス効果である可能性があるが、原因は不祥である。温度管理要求が少なく、「使いやすい」と見られていたワクチンでの有害事象であり、インパクトは大きい。


