救急の非外傷性頭痛にマグネシウム追加で疼痛改善
Intravenous Magnesium Sulfate for Acute Nontraumatic Headache in the Emergency Department
背景
片頭痛に対する硫酸マグネシウムの投与は疼痛・症状の軽減効果が示唆されており、多くのRCTが行われているが(https://doi.org/10.1111/head.13648)、明確な結論には至っていない。
チュニジアMonastir UniversityのMessousらは、同国4施設の救急外来において、非外傷性急性頭痛により受診した成人患者を対象に、経口アセトアミノフェンに加えて、硫酸マグネシウム(2g)または生理食塩水を静注し、30分後の治療成功・その他の二次アウトカムを比較するRCTを実施した(n=1,028)。
治療成功は数値的評価スケール(NRS)スコアの30%以上の低下として定義された。
結論
治療成功率はマグネシウム群で78.9%、プラセボ群65.1%と、マグネシウム群で有意に向上した。
ただし、すべての時点においてNRSの平均群間差は、臨床的に意義のある最小差(MCID; 1.3ポイント)を下回っていた。
マグネシウム群ではレスキュー鎮痛薬の使用が少なく(7.1% vs. 15.3%)、患者満足度が高く(91.7% vs. 85.1%)、有害事象の発生頻度が高かった(15.4% vs. 11.1%)。
評価
1,000件を超える大規模な二重盲検RCTにより、アセトアミノフェンへのマグネシウム追加が治療成功率を高め、レスキュー鎮痛薬の使用を削減することを明らかにした。
この結果をもって現在の第一選択を置き換えることはできないものの、治療が奏効しない患者などでは補助的使用が考慮されるだろう。


