チルゼパチドの過体重・肥満者における心血管リスクバイオマーカー改善は明白
Comprehensive Long-Term Changes in Cardiovascular Risk Biomarkers With Tirzepatide: A SURMOUNT-1 Post Hoc Analysis
背景
チルゼパチドの過体重または肥満患者における心血管リスクバイオマーカーへの長期的影響は。
アルゼンチンのEli Lilly Interamerica IncのLinetzkyらは、SURMOUNT-1試験参加者392名のデータを事後解析した。
結論
72週時点で、チルゼパチドはプラセボと比較し、炎症、代謝・脂肪・肝ストレス、血管内皮機能障害、線溶・血栓の各種バイオマーカーを有意に改善させた。15 mg投与群では、hs-CRP(−54.6%)、IL-6(−30.2%)、HOMA-IR(−39.1%)、レプチン(−61.4%)、PAI-1:Ag(−44.3%)の低下およびアディポネクチン(47.7%)の上昇が確認された。
評価
抗肥満薬の心血管リスクマーカーへの効果の研究は多いが、セマグルチド・SGLT2阻害ではhs-CRP低減効果が、ここでのチルゼパチドより小さい等、プロファイルに大きな違いがある。チルゼパチドでは、GIP受容体刺激が追加されたことによる血栓・血管炎症抑制効果の上乗せが示唆される。


