DCD心移植における1年後のCAVリスクはDBD心移植と同等
Cardiac Allograft Vasculopathy and Secondary Outcomes at 1-year in Heart Transplantation from Circulatory Death Donors
背景
心臓同種移植血管症(CAV)は心移植(HT)後1年以降の移植片不全や死亡の主要因だが、心臓死(DCD)心移植におけるCAVリスクは脳死後臓器提供(DBD)心移植と異なるのか、あるいはDCD採取方法(DPP対NRP)によって異なるのか。
アメリカのMontefiore Medical CenterのMadanらは、UNOSレジストリを用いて成人HTにおいて1年生存率を達成した12,630名のデータを解析した。
結論
1年時点のCAV発症率はDBD群6.22%、DCD群5.90%と同等であった(調整OR: 0.99)。同施設内での傾向スコアマッチング解析(1,106組)でもCAV発症率に有意差はなく(6.51% vs. 5.61%)、DPP法およびNRP法のいずれの採取法でも同等の結果が確認された。
評価
著者らは、ここでのデータも含め、この主題に関する包括的系統レビュー・メタアナリシスを発表しており(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41532264/)、DCD心移植とDBD心移植は同等、と結論している。増加するDCD移植の安全性を裏付ける臨床的価値は高い。観察研究に由来する交絡因子の存在や、中長期的なリスク変化については、さらなる検証が必要である。


