トアルクエタマブ・ダラツムマブ併用で再発・難治性骨髄腫のPFSが大きく改善:MonumenTAL-3試験
Talquetamab-Daratumumab in Relapsed or Refractory Myeloma
背景
トアルクエタマブは、Gタンパク質共役型受容体GPRC5DとCD3に結合する二重特異性抗体であり、多くの治療歴を有する再発・難治性多発性骨髄腫(r/r MM)での高い奏効率を示しており、ダラツムマブとの相乗効果も示唆されている。
イタリアUniversity of TurinのMinaら(MonumenTAL-3)は、世界18ヵ国の1ライン以上の治療歴を有するr/r MM患者を、トアルクエタマブ+ダラツムマブ+ポマリドミド(Tal-DP)、トアルクエタマブ+ダラツムマブ(Tal-D)、ダラツムマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン(DPd)へと1:1:1の比率で割り付け、無増悪生存期間を比較する第3相RCTを実施した(n=864)。
結論
中間解析の時点(追跡期間中央値24.6ヵ月)において、Tal-DP群・Tal-D群の無増悪生存期間は、DPd群と比して延長しており、24ヵ月無増悪生存率はTal-DP群81.3%(ハザード比[HR] 0.28)、Tal-D群77.6%(0.33)、DPd群51.2%であった。
全奏効率(Tal-DP群88.2% vs. Tal-D群88.5% vs. DPd群77.6%)、完全奏効率(71.1% vs. 69.0% vs. 34.5%)、微小残存病変陰性の完全奏効率(52.3% vs. 46.3% vs. 15.9%)についても同様であった。24ヵ月生存率はTal-DP群89.2%(HR 0.47)、Tal-D群87.9%(0.51)、DPd群79.1%であった。
重篤有害事象はTal-DP群の63.0%、Tal-D群の52.6%、DPd群の53.7%で発生し、致死的有害事象はそれぞれ1.8%、4.0%、4.6%で発生した。
評価
トアルクエタマブとしては初の第3相結果であり、ダラツムマブ(±ポマリドミド)との併用でPFS・OSともDPd療法を大きく上回った。
二重特異性抗体とダラツムマブの組み合わせではMajesTEC-3試験(テクリスタマブ)が既にある他、トアルクエタマブとテクリスタマブの併用を検証したMonumenTAL-6試験も強力なトップライン結果を公表しており、r/r MMではどの薬剤・治療シークエンスを選択するかが、ますます重要となる。


