多クラス耐性多発性骨髄腫へのメジグドミド・カルフィルゾミブ併用でPFS延長:SUCCESSOR-2試験
Mezigdomide, carfilzomib, and dexamethasone versus carfilzomib and dexamethasone in patients with relapsed or refractory multiple myeloma (SUCCESSOR-2): a phase 3, open-label, randomised controlled trial
背景
多発性骨髄腫(MM)の治療は複数クラスの薬剤を組み合わせる併用療法が標準化しているが、依然として再発リスクは高く、初回再発時点で免疫調節薬、抗CD38抗体に曝露済みの患者が多い。
ギリシャNational and Kapodistrian University of AthensのDimopoulosら(SUCCESSOR-2)は、世界26ヵ国160施設で、抗CD38抗体・レナリドミドを含む1ライン以上の治療歴を有する再発・難治MM成人患者を対象に、メジグドミド+カルフィルゾミブ+デキサメタゾン、またはカルフィルゾミブ+デキサメタゾンを割り付け、無増悪生存期間を比較する第3相RCTを実施した(n=606)。
結論
86%が抗CD38抗体に耐性、76%がレナリドミドに耐性を有し、治療歴は中央値2ラインであった。
無増悪生存期間はメジグドミド追加群で18.0ヵ月、対照群で8.3ヵ月と、メジグドミド追加により有意に延長した(ハザード比 0.48)。
グレード3・4の有害事象はメジグドミド追加群の84%、対照群の56%で報告された。グレード5の治療関連有害事象は各群8件、1件が報告された。死亡はメジグドミド追加群で62件(22%)、対照群で51件(27%)発生した。
評価
メジグドミドは3クラス抵抗性患者での第2相試験で抗腫瘍活性を示していたが、この第3相ではカルフィルゾミブとの併用により再発・難治性MM患者のPFSを有意に延長した。積極的な支持療法によりおおむね管理可能であったものの、有害事象はメジグドミド群で増加した。
本試験の結果を受けて日本でも製造販売承認が申請されており、承認されれば重要な治療選択肢となるだろう。メジグドミドによるポマリドミドの置き換えを検証するSUCCESSOR-1試験は現在も進行中である(NCT05519085)。


