アメリカ先住民への「医食同源」介入で心不全患者の入院・救急受診を減らす:MUTTON-HF試験
An Indigenous Food Is Medicine Intervention: The MUTTON-HF Randomized Clinical Trial
背景
アメリカ先住民では、栄養の不安定性が心血管健康格差の一因であるが、先住民の食文化に即した食事支援の有効性は。
アメリカUniversity of PennsylvaniaのEberlyらは、ナバホ族の心不全患者206名を対象に、8週間の文化的・医学的個別化食事プログラム(「医食同源」介入)を通常の食事指導と比較するRCTを行った。
一次アウトカムは、90日以内の全原因入院または救急外来受診であった。
結論
「医食同源」介入の一次アウトカム効果を認めた:40.6% vs. 57.0%。全原因入院は12.3% vs. 26.0%、心不全入院は3.8% vs. 13.0%であった。
評価
示唆されていた、先住民に対する伝統食を取り入れたFood is Medicine(医食同源)介入の有効性を、初めてRCTで検証した発端研究である。地域共同設計による有効な実装可能性が示された。一方、本試験は通常ケアとの比較であり、伝統食そのものの効果と包括的食事支援自体の効果を区別することはできない。


