治療中PAHに新規プロスタサイクリンIP受容体作動薬ralinepag登場:ADVANCE OUTCOMES試験
Ralinepag for the treatment of pulmonary arterial hypertension (ADVANCE OUTCOMES): a randomised, double-blind, placebo-controlled phase 3 study
背景
肺動脈性肺高血圧症(PAH)は既存治療下でも進行し、追加治療が求められるが、選択的非プロスタノイドプロスタサイクリンIP受容体作動薬ralinepagの有効性と安全性は。
アメリカUniversity of MichiganのMcLaughlinら(ADVANCE OUTCOMES)は、30ヵ国687名を対象にこれを検証する第3相RCTを行った(対照: プラセボ)。
一次アウトカムは、全死因死亡・PAH悪化による入院・疾患進行からなる初回臨床的悪化までの期間であった。
結論
Ralinepagの一次アウトカム効果を認めた:18% vs. 36%(ハザード比[HR]: 0.45)。有害事象による中止は19% vs. 3%、重篤な有害事象は28% vs. 31%、死亡に至った有害事象は各4%であった。
評価
United Therapeuticsによる、新世代IP受容体作動薬である。徐放性製剤として注射・吸入製剤を置換するポテンシャルをもつ。プラセボ比で顕著な効果を示したが、効果は主に疾患進行などの抑制によるもので、死亡や入院の改善は明確ではなく、有害事象による治療中止も19%と多かった。既承認プロスタサイクリン製剤との直接比較は行われておらず、承認は確実とみられるが、臨床での位置付けは今後の比較試験や実臨床データによる。


