再発・難治性多発性骨髄腫の二次治療、テクリスタマブは単剤でも標準治療を凌駕:MajesTEC-9試験
Teclistamab in Multiple Myeloma with One to Three Previous Lines of Therapy
背景
テクリスタマブは、骨髄腫細胞表面のB細胞成熟抗原(BCMA)およびT細胞表面のCD3を標的とする二重特異性抗体で、MajesTEC-3試験では1-3ラインの治療歴のある多発性骨髄腫(MM)患者を対象に、ダラツムマブとの併用が高い効果を示している(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2514663)。
フランスUniversity Hospital of NantesのTouzeauら(MajesTEC-9)は、世界24ヵ国で、抗CD38モノクローナル抗体・レナリドミドを含む1-3ラインの治療歴を有する再発・難治性MM患者を、テクリスタマブ投与、ポマリドミド・ボルテゾミブ・デキサメタゾン併用療法(PVd)もしくはカルフィルゾミブ・デキサメタゾン併用療法(Kd)へと割り付け、無増悪生存率を比較する第3相RCTを実施した(n=593)。
結論
推定18ヵ月無増悪生存率は、テクリスタマブ群で69.8%、PVd/Kd群で26.9%と、テクリスタマブ群で大きく改善した(ハザード比 0.29)。
完全奏効以上の患者の割合はテクリスタマブ群65.9%、PVd/Kd群16.8%、推定18ヵ月生存率はそれぞれ79.2%、68.6%と(ハザード比 0.60)、いずれもテクリスタマブ群で改善した。
グレード3・4の有害事象はテクリスタマブ群の84.9%、PVd/Kd群の76.3%に発生し、グレード5の有害事象はそれぞれ6.5%、3.5%で発生した。
評価
MajesTEC-3試験に続いて、テクリスタマブ単剤でもPFS・OSが大幅に改善されることを実証した。
早期再発MMの中核薬としての位置付けを確固たるものにする結果で、今後はダラツムマブとの併用やcilta-celとの選択が問題となる。


