ダパグリフロジンを心臓手術後AKI予防に使う?
Dapagliflozin and Acute Kidney Injury Following Cardiac Surgery: A Randomized Clinical Trial
背景
心臓手術後急性腎障害(AKI)を予防する有効な薬物療法は確立されていない。
オランダAmsterdam University Medical CenterのHulstらは、同手術患者784名を対象として、一次アウトカムを術後7日以内のAKI発症とし、ダパグリフロジンとプラセボを比較するRCTを行った。
結論
ダパグリフロジンの一次アウトカム効果を認めた:28% vs. 52%(RR 0.54)。心房細動(45% vs. 45%)および再手術(11% vs. 10%)の発生率に群間差はなかった。
評価
類似効果がエンパグリフロジンで報告されているが、これはダパグリフロジンの心臓手術後AKI予防効果を検証した初の大規模RCTである。一方、MAKE30や術後心房細動、入院期間など、副次アウトカムの改善は認められず、長期予後も未だ明らかでない。現在の術前休薬ガイドラインとの矛盾もあり、この適応が直ちにFDA承認される可能性は低い。


