mHSPCでのPARP阻害薬タラゾパリブ併用、増悪リスクが半減:TALAPRO-3試験
PARP and Androgen-Signaling Inhibition plus ADT in Metastatic Prostate Cancer
背景
PARP阻害薬タラゾパリブは、転移性去勢抵抗性前立腺がんを対象とした第3相TALAPRO-2試験において、エンザルタミドへの追加により無増悪生存期間を延長することを実証した。同試験では相同組み換え修復(HRR)遺伝子変異のある患者で最大の効果が認められたが、この集団に絞ることでより早期からの導入は可能か。
アメリカUniversity of UtahのAgarwalら(TALAPRO-3)は、アンドロゲン経路調整治療感受性(APMS; PCWG4が2026年に提唱した用語, 従来の「ホルモン感受性」から「ホルモン未治療」を除いたものに相当)の転移性前立腺がんを対象に、タラゾパリブ+エンザルタミド、またはプラセボ+エンザルタミドを割り付け、無増悪生存率を比較する第3相RCTを実施した。
結論
27ヵ国から599名の患者がランダム化された。
3年無増悪生存率は、タラゾパリブ群で77%、プラセボ群で56%であった(ハザード比 0.48)。
中間解析時点での3年生存率はタラゾパリブ群で78%、プラセボ群で72%であった(ハザード比 0.77)。
重篤有害事象はタラゾパリブ群の42%、プラセボ群の32%で報告された。
評価
日本も参加したこの国際第3相試験は、タラゾパリブの併用がプラセボと比して増悪リスクを半減させることを実証した。
HRR陽性例ではタラゾパリブの前倒しが選択肢に加わったことで、PARP阻害薬の使用タイミングが重大な問いとして浮上する。


