世界の高LDL-Cによる疾病負担は33年間で約4割増加
Global Burden of Elevated LDL-C: Findings From the Global Burden of Disease Study 2023
背景
世界の、高LDL-Cによる心血管疾患負担の地域差と長期推移の現況は。
アメリカUniversity of WashingtonのRazoらは、204の国・地域を対象に、一次アウトカムを虚血性心疾患・虚血性脳卒中による死亡とDALYsとして比較リスク評価を行った。
結論
2023年の高LDL-C関連死亡は360万件で、全原因死亡の6.0%を占めた。DALYsは9,070万年であった。1990年以降、年齢標準化死亡率が45.6%低下した一方、人口増加と高齢化により絶対的負担は38.5%増加した。
評価
GBD 2023に基づく最新かつ最大規模の疾病負担解析であり、高所得国で年齢標準化負担が低下する一方、中所得国(特に中国とインド)へ疾病負担が移行していることを示した。著者らは、人口増加・高齢化に加え、検査やスタチンへのアクセス不足、低い認知率・治療率を負担増の要因とし、一次予防と生涯にわたる脂質管理、特にコレステロール摂取の直接制限から食事パターン全体的改善(飽和脂肪酸削減等)への移行の重要性を強調している。


