経口GLP-1受容体作動薬orforglipronはメトホルミンへの上乗せでダパグリフロジンに優る:ACHIEVE-2試験
Orforglipron compared with dapagliflozin in adults with type 2 diabetes and inadequate glycaemic control with metformin (ACHIEVE-2): a multicentre, randomised, non-inferiority, open-label, phase 3 trial

カテゴリー
生活習慣病、Top Journal
ジャーナル名
The Lancet
年月
July 2026
408
開始ページ
125

背景

メトホルミンで血糖コントロールが不十分な2型糖尿病(T2DM)患者における最適な併用療法の選択は臨床上の重要な課題である。
Eli Lilly and CompanyのChenら(ACHIEVE-2)は、6ヵ国73施設において、メトホルミン服用中のT2DM患者962名を対象に経口GLP-1受容体作動薬orforglipronとSGLT2阻害薬ダパグリフロジンの有効性・安全性を比較する第3相試験を行った。Orforglipronとダパグリフロジンの非劣性マージンを0.3%とし、40週時点でのHbA1cのベースラインからの変化量を一次アウトカムとした。

結論

Orforglipron全用量で、ダパグリフロジン10 mgに対する一次アウトカム非劣性・優越性を認めた:(36 mg群)−1.56% vs. (ダパグリフロジン10 mg群)−0.81%。消化器系副作用はorforglipron群で多く、中止率は36 mg群で20%と、ダパグリフロジン群の6%に比べて高かった。重篤な低血糖は報告されなかった。

評価

中外創薬、Ely Lilly発売の同薬は、注射剤主体であったGLP-1受容体作動薬をペプチド非含有の経口製剤として実用化したもので、服薬制限もない。この試験は、同薬の単独効果を示したACHIEVE-1を継承し、メトホルミンへの上乗せ薬としてSGLT2阻害薬と直接比較したもので、同様な高い血糖降下作用を実証した。消化器症状による治療中止率は既存クラス薬と同様懸念が残るが、利便性の高い経口治療薬としてガイドラインや日常臨床に与える影響は大きい。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)