2型糖尿病の基礎インスリン治療ではCagriSemaの追加を:REIMAGINE 3試験
Cagrilintide-semaglutide (CagriSema) as an add-on to basal insulin in adults with type 2 diabetes (REIMAGINE 3): a randomised, double-blind, placebo-controlled, multicentre, phase 3 study
背景
2型糖尿病(T2DM)に対する基礎インスリン治療は血糖管理が不十分になりやすく、体重増加や低血糖リスクの上昇を伴う。
アメリカUniversity of TexasのRosenstockら(REIMAGINE 3)は、6ヵ国(アメリカ、中国、日本、セルビア、スロバキア、南アフリカ)46施設において基礎インスリン治療中の同患者274名を対象に、週1回投与のcagrilintide・セマグルチド合剤(CagriSema)の追加療法の有効性・安全性を検証する第3a相RCTを実施した。
一次アウトカムは、ベースラインから40週目までのHbA1c変化であった。
結論
CagriSema追加の一次アウトカム効果を認めた:2.4 mg投与群で−2.33%(プラセボ群で−0.66%)。10〜12%の良好な体重管理効果も認められ、重篤な低血糖は報告されなかった。有害事象は主に軽〜中等度の消化器症状であった。
評価
Novo Nordiskが主導した、「インスリンが効かなければ増量」というパラダイムをシフトさせる重要な研究である。低血糖リスクを増さずに代謝改善とインスリン減量を同時に目指せる点で、臨床実践へのインパクトは大きい。従来の単純なインスリン補充療法から、より広範な代謝異常に対処する「多重ホルモン標的アプローチ」への転換を告げる。一方、試験自体は未だ40週という短い評価期間に留まり、長期予後については未明である。


