小児の肺塞栓症疑い例での臨床意思決定ルールを検証:PERC-Peds
PERC-Peds rule for bedside exclusion of pulmonary embolism without radiation in children in the USA (BEEPER): a multicentre, prospective, observational, diagnostic accuracy study

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
The Lancet Respiratory Medicine
年月
July 2026
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開始ページ
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背景

救急で肺血栓塞栓症(PE)が疑われる成人患者に対しては、検証済みの臨床意思決定ルールが複数存在するが、小児患者においてエビデンスに基づく指針は存在しない。PERC-Pedsは、成人PEで確立されたPERC(Pulmonary Embolism Rule-out Criteria)ルールをもとに、小児の後向データを適応し修正を行った小児PEのための臨床意思決定ルールである。
アメリカChildren's Hospital of PhiladelphiaのEllisonらは、アメリカ全土の21の小児救急外来において、救急医によってPE診断検査がオーダー、もしくは考慮された4-17歳の小児患者(n=4039)を対象とした前向観察研究を実施し、PERC-PedsによるPE除外の安全性を検証した。

結論

患者の年齢は中央値15歳であり、64.0%が女性であった。6.3%にあたる253名が、45日以内にPEまたは近位深部静脈血栓症と判定された。
PERC-Pedsルールの感度は99.6%、特異度は19.6%、偽陰性率は0.1%であった。
参加患者のうち78.8%ではDダイマー検査が実施されており、PERC-PedsとDダイマー検査を順次実施することで、54.3%の患者でPEまたは近位深部静脈血栓症が除外され、偽陰性率は0.9%となった。

評価

PERC-Pedsルールは感度が非常に高く、肺塞栓症を安全に除外することができると考えられた。
2割が追加の検査不要、Dダイマーと組み合わせた逐次戦略で半数が画像検査不要という成績は実用的で、小児PE診療の構造化に向けた有望な一歩とみられる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)