新規経口低分子GLP-1受容体作動薬elecoglipronは有望:VISTA第2相試験
Elecoglipron, an oral small molecule GLP-1 receptor agonist in adults with obesity or overweight (VISTA): a multicentre, phase 2, randomised, placebo-controlled clinical trial
背景
GLP-1受容体作動薬は、低分子・経口化が現在の課題である。
イギリスUniversity of LeicesterのDaviesら(VISTA)は、糖尿病を合併しない肥満または過体重の成人患者310名を対象に、新規経口低分子GLP-1受容体作動薬elecoglipron(AZD5004)の有効性・安全性・忍容性を第2相用量設定試験で検証した。
一次アウトカムは、ベースラインからの体重変化率と、26週時に5%以上の体重減少を達成した参加者の割合であった。
結論
26週時において、elecoglipron群のベースラインからの体重変化率の推定平均値は−2.6%(5 mg群)から−10.5%(75 mg・1週間間隔増量群)で、プラセボ群の−0.6%と比較して有意な体重減少を示した。また、26週時に5%以上の体重減少を達成した参加者の推定割合は、プラセボ群の15.6%に対し、elecoglipron群では40.4%〜88.8%であった。36週時には、75 mg・1週間間隔増量群で最大11.8%の体重減少が認められた。
評価
AstraZenecaの創薬で、EliLillyのorforglipronなどを追って、第3相入りを確実とする結果を提示した。食事や水分の摂取制限がなく、他剤との配合剤化の可能性も開く実用的な選択肢だが、有害事象の発現率がelecoglipron群で84〜98%(プラセボ群84%)と高く、特に悪心(最大56%)や嘔吐(最大29%)等消化器症状は高頻度でみられ、高用量における忍容性と治療中断の管理が、今後の第3相試験における主要な課題となる。


