Stockholm3検査は前立腺がんの偽陰性を大きく削減可能
Stockholm3-Magnetic Resonance Imaging Population-Based Prostate Cancer Screening Study: Two-Year Follow-up

カテゴリー
がん
ジャーナル名
Annals of Internal Medicine
年月
June 2026
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開始ページ
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背景

Stockholm3は、前立腺特異抗原(PSA)を含むタンパク質マーカー、遺伝子マーカー、臨床情報などを総合し、臨床的に重要な前立腺がん(csPC; グレードグループ2以上の前立腺がん)のリスクを推定する多変量リスクスコアである。STHLM3-MRI試験では、Stockholm3を基準としてMRI検査のトリアージを行う戦略により、PSAを基準とした場合よりもMRI検査・生検を大きく削減できることを実証している。
スウェーデンKarolinska InstitutetのPalsdottirらは、同試験のベースライン検査の二次解析として、初回PSA・Stockholm3検診での異常が示されなかったにも関わらず、2年以内にcsPCの診断を受けた偽陰性の割合を比較した。

結論

12,670名の男性で、3.5%にあたる443名がcsPCの診断を受けた。
意思決定曲線分析(decision curve analysis)において、Stockholm3はいずれの生検閾値においてもPSAよりも高い純べネフィットを示した。
Stockholm3(≧11)の偽陰性率は10%、偽陽性率は11%であったのに対し、PSA(≧3 ng/mL)の偽陰性率は26%、偽陽性率は10%であった。すなわち、感度はStockholm3で90%、PSAで74%であり、特異度はそれぞれ11%、10%とほぼ変わらなかった。

評価

Stockholm3で陰性であった個人が2年間以内にがん診断を受ける確率は10%であり、PSA検診では見逃されるがんを多く検出しつつ、偽陽性をほぼ増やさなかった。
日本では現在、一律の前立腺がん検診は推奨されていないが、Stockholm3のようなリスク適応型検診は有力な方向の一つであろう。

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取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)