デバイス補助バルサルバ手技で上室性頻拍の洞調律復帰率が改善
Device-Assisted vs Standard Valsalva Maneuver for Terminating Supraventricular Tachycardia: A Randomized Clinical Trial
背景
バルサルバ手技は上室性頻拍(SVT)発作に対する緊急処置の一つであるが、実臨床での停止率は低く、修正バルサルバ手技(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(15)61485-4)など改良が模索されている。
>中国Beijing Anzhen HospitalのHuangらは、同施設で電気生理学的検査を受けた16〜80歳のSVT患者(n=212)においてSVTを誘発し、携帯型バルサルバ補助デバイス(VALSALVA-1)によって補助されたバルサルバ手技、または標準バルサルバ手技を実施し、介入1分以内のカーディオバージョン成功率を比較するRCTを実施した。
結論
2度のバルサルバ手技実施後、デバイス補助群では63.2%、対照群では29.2%が洞調律に復帰した(オッズ比 4.16)。
評価
本試験では、呼気抵抗ターゲットの達成・維持をサポートするデバイスにより、バルサルバ手技による頻拍停止率が有意に向上した。
プレホスピタル設定で同種デバイスの導入を検証した試験としてイギリスのEVADE SVTがすでにあり、こちらでは一次アウトカムである病院搬送の減少は示されておらず(https://doi.org/10.1016/j.annemergmed.2025.06.623)、頻拍の停止がその後の医療リソースの温存につながるかどうかは別の課題である。


