PD-L1陽性進行肺がんでの一次免疫療法にsac-TMT追加でPFS大幅延長:OptiTROP-Lung05試験
Sacituzumab tirumotecan plus pembrolizumab versus pembrolizumab in PD-L1-positive advanced non-small-cell lung cancer (OptiTROP-Lung05): interim analysis of a randomised, open-label, phase 3 trial
背景
Sacituzumab tirumotecan(sac-TMT)は栄養膜細胞表面抗原2(TROP2)を標的とする抗体薬物複合体で、TROP2が高発現するEGFR変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)を対象としたOptiTROP-Lung04試験において化学療法と比較して生存期間を延長することを示している。一方で、ドライバー遺伝子変異陰性のNSCLCにおいてsac-TMTを免疫療法と併用する試みも進んでいる。
中国Tongji UniversityのXiongら(OptiTROP-Lung05)は、同国68施設で、標的化可能な変異がなく、PD-L1 TPSが1%以上の局所進行・遠隔転移NSCLC患者(n=413)を対象に、一次治療としてsac-TMT+ペムブロリズマブ併用またはペムブロリズマブ単独を割り付け、無増悪生存期間を比較する第3相非盲検RCTを実施した。
結論
追跡期間(中央値)10.5ヵ月時点で実施された中間解析における無増悪生存期間(中央値)は、sac-TMT併用群で中央値未到達、ペムブロリズマブ単独群で5.7ヵ月であり、sac-TMT併用により有意に延長した(層別化ハザード比 0.35)。このベネフィットはPD-L1 TPSが1-49%の患者(ハザード比 0.28)、50%以上の患者(0.47)を含め、サブグループ全体で広く認められた。
グレード3以上の治療下有害事象は、sac-TMT併用群の55%、ペムブロリズマブ単独群の31%に認められた。
評価
ペムブロリズマブへのsac-TMT追加は、進行NSCLC患者の無増悪生存期間を大きく延長した。
グローバルな検証としてTPS ≧50%の患者を対象としたMK-2870-007試験が日本も参加して行われており(jRCT2051240089)、成功すれば日本でも選択肢として加わることが期待される。


