淡明細胞型腎細胞がんでの術後補助ペムブロリズマブにベルズチファン追加で無病生存率改善:LITESPARK-022試験
Adjuvant Pembrolizumab plus Belzutifan for Renal-Cell Carcinoma
背景
淡明細胞型腎細胞がん(ccRCC)では患者の9割でVHL(von Hippel-Lindau)遺伝子の異常がみられる。ベルズチファンは、VHL機能喪失に起因する腫瘍促進シグナルを上流で阻害するHIF(低酸素誘導因子)-2α阻害薬であり、VHL関連RCCを対象とした第2相LITESPARK-004試験、二次・三次治療のccRCCを対象とした第3相LITESPARK-005試験で有効性を示している。
アメリカDana-Farber Cancer InstituteのChoueiriら(LITESPARK-022)は、腎摘除術後再発リスクが中程度〜高いccRCC成人患者の術後補助療法として、ペムブロリズマブ+ベルズチファンまたはペムブロリズマブ+プラセボを割り付け、無病生存率・その他のアウトカムを比較する第3相RCTを実施した(n=1,841)。
結論
無病生存率はベルズチファン併用群で有意に高く(ハザード比 0.72)、24ヵ月無病生存率はベルズチファン併用群80.7%、プラセボ併用群73.7%と推定された。
全生存率についてはイベントの29%が発生した時点での中間解析が行われ、両群の有意な差は認められなかった(ハザード比 0.78)。
グレード3以上の有害事象はベルズチファン併用群の52.1%、プラセボ併用群の30.2%で発生した。
評価
日本も参加したこの第3相検証において、術後ペムブロリズマブへのベルズチファン追加は、無病生存率を有意に改善した。
OSデータは未成熟であり、毒性増加とのトレードオフもあるが、再発リスクの高いccRCC患者における選択肢の一つに加わることになるだろう。


