肥満成人にグルカゴン・GLP-1受容体二重作動薬survodutide登場:SYNCHRONIZE-1試験
Survodutide Once Weekly for the Treatment of Adults with Obesity
背景
既存のGLP-1受容体作動薬に有効性の個人差や代謝改善への限界がある中、補完的な作用機序を持つグルカゴン・GLP-1受容体二重作動薬survodutideは、糖尿病のない肥満成人に対し有効・安全か。
アイルランドUniversity College Dublinのle Rouxら(SYNCHRONIZE-1)は、同薬週1回皮下投与の有効性・安全性を検証する第3相RCT試験を行った(対照:プラセボ; n=725)。
一次アウトカムは、体重の変化率と、ベースラインから76週目までの体重5%以上減であった。
結論
Survodutideの一次アウトカム効果を認めた:76週間の体重変化率の平均値−13.0%(6.0 mg) vs. −5.4%;5%以上の体重減少を達成した参加者の割合72.6%(3.6mg) vs. 46.3%。有害事象は主に軽〜中等度の消化器症状で、6.0 mg群の89.7%で発生し、死亡例はなかった。
評価
Boehringer Ingelheimの創薬で、並行して行われている4つのSYNCHRONIZE第3相試験の、初の論文発表である。MRI解析で内臓脂肪・肝脂肪の著減が示されており、体重減に留まらない体組成および肝健康へのインパクトが示唆される。承認は確実とみられるが、以後はデュアルアゴニストとしてチルゼパチド(GLP-1/GIP)との比較が重要となり、直接比較や競合・棲み分けが問題となる。


