無既往者のCVDリスク予測には血圧よりNT-proBNP?
Association of NT-ProBNP, Blood Pressure, and Cardiovascular Events: The ARIC Study
背景
NT-proBNPと血圧のCVD(心血管疾患)リスク因子としての関連は。Baylor College of MedicineのHussainらは、ARIC研究参加者中CVD既往のない9,309名を対象として、SBP・DBP・PP・NT-proBNPのサブグループに分け、予後解析を行った。
結論
NT-proBNP高値(100-300 pg/mlもしくは>300 pg/ml)は、SBP・DBP・PPと独立してCVDリスク増加と関連した。SBP 130-139 mmHgかつNT-proBNP ≧300 pg/mlの患者はSBP 140-149 mmHgかつNT-proBNP <100 pg/mlの患者に比べてCVDリスクが高かった(HR:3.4)。
評価
CVD全般の予測バイオマーカーとしてBNPの重要性は周知だが、CVD既往歴のない準健常者でNT-proBNPの予測能が血圧を上回ることを示唆した。