切除不能扁平上皮肺がんでivonescimab併用化学療法が標準治療を上回る:HARMONi-6試験
Ivonescimab plus chemotherapy versus tislelizumab plus chemotherapy in advanced squamous non-small-cell lung cancer (HARMONi-6): interim overall survival analysis of a randomised, double-blind, phase 3 trial in China
背景
IvonescimabはPD-1とVEGFに結合する二重特異性抗体であり、EGFR-TKI後の進行非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に化学療法への上乗せを検証したHARMONi-A試験、PD-L1陽性の進行NSCLC一次治療においてペムブロリズマブと比較したHARMONi-2試験などで有効結果を示している。
中国Shanghai Jiao Tong UniversityのLuら(HARMONi-6)は、同国50施設の、切除不能な局所進行・遠隔転移扁平上皮NSCLC患者(n=532)の一次治療として、化学療法へのivonescimabまたはチスレリズマブの追加、さらにivonescimabまたはチスレリズマブ単独による維持療法を割り付け、無増悪生存期間を比較する第3相RCTを実施し、同試験における全生存期間の中間解析結果を報告した。
結論
全生存期間(中央値)はivonescimab群27.9ヵ月、チスレリズマブ群23.7ヵ月と、ivonescimab群で有意な延長が認められた(ハザード比 0.66)。
グレード3以上の治療関連有害事象はivonescimab群の69%、チスレリズマブ群の59%に発現した。グレード3以上の出血はそれぞれ3%、1%で発生した。
評価
Ivonescimabと化学療法の併用は、チスレリズマブとの併用と比較して、PFSだけでなくOSも有意に延長した。
HARMONiシリーズでは日本も参加するグローバル第3相試験が複数進行中であり(jRCT2031230688, jRCT2031250093)、そこで有効性が確認されれば重要な治療選択肢として加わることが期待される。


