HFNCを受ける細気管支炎乳児での腹臥位療法は効果示せず:PROPOSITIS試験
Prone Positioning in Infants With Acute Bronchiolitis: The PROPOSITIS Randomized Clinical Trial
背景
酸素投与で改善しない低酸素血症または切迫呼吸不全を呈する細気管支炎乳児に対しては、高流量経鼻カニューラ酸素療法(High Flow Nasal Cannula; HFNC)が選択される場合があるが、腹臥位にすることで呼吸補助の有効性を高められるか?
フランスHospices Civils de LyonのBaudinら(PROPOSITIS)は、中等症・重症の呼吸窮迫を伴う急性ウイルス性細気管支炎と診断され、HFNC(2 L/kg/min)による補助を必要とする生後6ヵ月以下の乳児に対し、腹臥位または仰臥位を割り付け、72時間以内の非侵襲的・侵襲的換気へのエスカレーション率を比較するRCTを実施した(n=451)。
結論
呼吸管理のエスカレーションは腹臥位群の15.0%、仰臥位群20.8%であったが(オッズ比 0.66)、有意な差は認められなかった。
治療失敗、忍容性、入院期間などの二次アウトカムについても有意な群間差は認められなかった。腹臥位群の1.1%、仰臥位群の0.8%に重篤有害事象が発生した。
評価
治療のエスカレーション率、その他の二次アウトカムとも、腹臥位群と仰臥位群で有意な差は認められなかった。
ただし、点推定は腹臥位群に有利な方向に傾いており、今後の検証を正当化するシグナルと見ることもできそうだ。


