高リスクDLBCLに新たな選択肢、Tafa-len-R-CHOPがR-CHOPを上回る:frontMIND試験
Tafasitamab plus lenalidomide and R-CHOP versus R-CHOP for first-line treatment of patients with high-risk diffuse large B-cell lymphoma (frontMIND): a global, phase 3, randomised, double-blind, placebo-controlled trial
背景
タファシタマブは、大半のB細胞リンパ腫に発現するCD19を標的とするヒト化モノクローナル抗体であり、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を対象とした第2相L-MIND試験によって承認を受け、未治療DLBCLを対象としたFirst-MIND試験ではレナリドミドとの組み合わせが有望視された。
ドイツUniversity Hospital MünsterのLenzら(frontMIND)は、北南アメリカ・ヨーロッパ・アジア太平洋地域の298施設で、治療歴のない高中間リスク・高リスクのびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)・高悪性度B細胞リンパ腫(HGBL)成人患者を対象に、R-CHOP療法(対照)、またはR-CHOP療法へのタファシタマブ・レナリドミド追加(tafa-len-R-CHOP)を割り付け、無増悪生存率を比較する第3相RCTを実施した(n=899)。
結論
無増悪生存期間はtafa-len-R-CHOP群で改善し(ハザード比 0.75)、2年無増悪生存率はtafa-len-R-CHOP群で71.1%、R-CHOP群で62.9%であった。
全生存期間の中間ハザード比は0.85であった。
グレード3以上の治療下有害事象はtafa-len-R-CHOP群で多く発現し(87% vs. 76%)、致死的な治療下有害事象もtafa-len-R-CHOP群で多く認められた(6% vs. 4%)。ただし、試験中の死亡はtafa-len-R-CHOP群の方が少なかった(19% vs. 22%)。
評価
高リスクDLBCLでは長らくR-CHOP療法が標準治療であったが、最近になってPOLARIX試験のpola-R-CHP療法がR-CHOP療法を上回る無増悪生存率を示している(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2115304)。
Tafa-len-R-CHOP療法も、日本の参加した本試験においてR-CHOP療法を上回ったことで、新たな治療選択肢に加わることが期待される。


